排卵障害の原因と治療

不妊の原因のひとつに排卵障害があります。
排卵障害になるにも様々な要因が考えらます。

 

また症状によっても治療方法もいろいろあります。
詳しく見てみましょう!

 

 

排卵障害の診断

排卵が起こっているかを判断するには、まず基礎体温を測ります。
通常、基礎体温は月経周期に合わせて高温相と低温相の2相を描きますが、
そうでない場合は、ホルモン分泌などに異常があり、排卵がうまくいっていないことが考えられます。

 

そこで超音波で卵胞の発育を観察していき、きちんと排卵しているかを調べたり、
ホルモン検査でホルモン分泌の状態を調べ、排卵障害の原因を見つけます。

 

 

排卵障害の原因と治療
性腺刺激ホルモン分泌障害

ホルモン分泌の中枢である脳の視床下部の命令系統に異常があると、
性腺刺激ホルモン分泌障害が起こり、排卵がうまくいかなくなります。
このような中枢系の排卵障害の原因として考えられるのは
無理なダイエットや強いストレス、肥満、甲状腺機能障害などです。
治療は、排卵誘発剤を使用し、ホルモン分泌を正常にします。
薬はクロミッドという薬などを使い、それで反応がなければ、HMGという注射で治療します。

 

卵巣機能低下

卵巣の働きが衰えて、排卵障害を起こしている場合。
卵巣の中にある原始卵胞の数が少ない結果起こることが多いです。
原始卵胞は、加齢とともに減少しますが、20代30代で卵巣機能が衰えてしまうのは、卵巣への自己抗体があったり、染色体に異常があることもあります。
治療は、排卵誘発剤を使用したり、無月経や卵巣機能不全の場合は、
カウフマン療法を行うこともあります。
カウフマン療法は卵胞ホルモンと黄体ホルモンを投与する方法。

 

多嚢胞性卵巣症候群

卵胞が成熟しきれず、排卵できないため卵巣の表面の皮が硬くなり、
ますます排卵できなくなる状態。
治療は、排卵誘発剤で卵胞の発育を促し、排卵を誘発します。
またHMGを使用することもよくあります。

 

黄体化未破裂卵胞

普通は成熟した卵胞が破裂して、卵が飛び出し、排卵となりますが、
卵胞が破裂しないために卵が飛び出せない状態。
基礎体温では高温相と低温相の2相を描きますが、実際には排卵が起きていないことになります。
この症状は毎月起こるとは限らず、治療ではタイミング指導で様子をみます。
3ヶ月以上、卵胞が破裂しないままで、新しい卵胞の成熟を妨げるような場合は、
膣から針を刺して卵巣の内容物を吸引する処置を行うこともあります。

 

高プロラクチン血症

プロラクチンは乳汁の分泌を促すホルモンで、これが血液中に異常に多いと排卵障害を起こします。
高プロラクチン血症は、強いストレスやピル、胃潰瘍の薬、精神安定剤、
血圧を下げる薬などを長期にわたって飲み続けている場合などに起こりやすくなります。