無精子症の原因と治療

精液検査で精子がまったく認められなかった場合、無精子症と診断されます。
無精子症には精巣で精子を作れない場合と作られた精子が射精で出てこない場合があります。

 

 

無精子症の検査

まず、精巣(睾丸)に精子がいないかどうかを調べる精巣生検を行います。

 

精液中に精子がいなくても、精巣に精子が確認できれば、顕微授精による妊娠が可能になります。
また、精巣に精子があっても、精子が通る精管に通過障害があって、
精子を送り出せないことも考えられるため、精管精嚢造影検査で調べます。

 

 

顕微授精

精液中に少数でも精子がある場合、または精巣に精子がある場合は、顕微授精を試みます。
顕微授精とは卵と精子を体外に取り出して、倒立顕微鏡操作で受精をさせる方法。
通常、卵細胞の中へごく微細な針を刺し、直接精子を注入する卵細胞質内精子注入法が用いられます。
通常の体外受精では受精が極めて難しい男性不妊症例や原因不明不妊症などの場合、行われます。
約80%の受精率が期待でき、そのうち70~80%が移植可能な胚になります。

 

 

精管通過障害

精巣に精子があっても精液に精子がない場合、精管通過障害が考えられます。
精管精嚢造影検査で調べることができます。
検査の結果、精管がふさがっていたり、狭くなっているため精子が通過できない場合(閉塞性無精子症)、

 

治療は軽度なら、手術で精管をつなげることが可能です。
重度の場合、手術による回復は難しくなります。この場合は顕微授精を行うことになります。