人工授精の方法と費用

採取した精液を女性の子宮内に直接送り込む方法が人工授精。精子を送り込んだ後は、
受精も着床も自然妊娠と同じです。この段階までが、一般不妊治療とされます。

 

 

人工授精に適した不妊原因

女性では、頸管粘液の分泌が不足している頸管粘液不全や抗精子抗体があるなど、
精子が子宮内に入りにくい頸管通過障害がある場合や原因不明の機能性不妊の場合、
人工授精を行います。
男性側の原因では、精子の数が少ない場合や精子の運動率が悪い場合、
また性機能性障害で女性の膣内に射精できない場合などで人工受精を行います。

 

 

人工授精の方法

まず、男性がマスターベーションして、精液を採取します。
採取した精液をそのまま子宮内に注入することもありますが、妊娠率を上げるため、
精液を洗浄・濃縮して、運動性のいい精子を選別してから人工授精する方法もあります。
洗浄・濃縮・選別することにより、精液中の精子の動きを妨げている物質や
白血球、脂肪球、未熟な精子や死んだ精子、奇形の精子を取り除くことができ、
採取した精液を注入するよりも妊娠率が上がります。

 

 

人工授精の妊娠率

人工授精によって妊娠する確率は10%前後。回を重ねるごとに妊娠する確率は下がるため、
10回位までが人工授精の回数の目安とされています。
人工授精で妊娠することが出来なかった場合は体外受精を検討する人が多いです。

 

妊娠率を上げるために、排卵誘発剤を使うこともあります。

 

 

非配偶者間人工授精

夫が重度の無精子症で妊娠が不可能な場合、第三者の精子を使うことがあります。
夫の精子を使う場合をAIH、提供者の精子を使う場合をAIDと呼びます。
提供者は、ボランティアで提供してくれる善意の第三者。
海外では、精子の売買が行われている国もありますが、日本では認められていません。
日本の場合、若い医学生が提供者となることが多いようです。
中には夫の兄弟や父親など身内の精子を使う人もいます。
AIDで生まれた子供と夫との血のつながりはありませんが、戸籍上では夫婦間の実子となります。

 

 

人工授精の費用

病院によって違いますが、費用は1回1~3万円。
保険が適用されないので全額自己負担になります。
10回、行った場合、10~30万円かかることになります。